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野生

野生

狼は動物や人間を問わず、
死骸を食べることはありません。
一生涯たった一頭のパートナーと共に過ごし、
母親や姉妹とは交尾しません。
彼らは一夫一妻制であり、
パートナーを裏切ることはありません。

もしパートナーを失った場合、
狼は孤独な生活を続けます。
彼らは自分の子どもたちをよく知っており、
老齢に達した両親を唯一助ける動物で、
食べ物を運んで与えます。

狼を殺すとき、
彼らは魂が抜けるその瞬間まで
目をそらさずにこちらを見つめます。
狼は犬より25%賢いと言われており、
唯一訓練に従わない動物でもあります。
狼の遠吠えは
仲間や敵とコミュニケーションを取るためのものであり、
群れ同士の望まれない衝突
を避けるための手段です。
そのため、孤独な狼は他の遠吠え
に応じることはめったにありません。
彼らは自分の縄張りを持たないからです。

多くの人々は、狼の驚くべき社会的な習性
や連帯感に満ちた行動
についてあまり知らないままです。
たとえば、負傷したり病気の仲間
に食べ物を分け与えたり、
孤児となった子狼
を引き取るといった行動が挙げられます。

狼は非常に社会性のある動物であり、
その攻撃性
は特定の状況下でのみ発揮されます。
たとえば、餌となる獲物を追い詰めるとき、
子どもたちを他の動物から守るとき、
あるいは他の群れの狼と衝突したときです。

狼は必要なときだけ暴力を振るう野生動物ですが、
決して残虐で冷酷な存在ではありません。
快楽のための殺戮、
不合理な憎しみ、
そして不必要なサディズムは、
狼には見られない行動です。
それらはむしろ人間の習性であり、
不気味で恐ろしい特徴です。

狼は考え、夢を見、計画を立て、
互いに知的にコミュニケーションを取ります。
彼らは他のどんな生物
よりも私たち人間に似た存在なのです。

出典:Quora

「人間が自然界の食物連鎖を破壊」しているのです。

こんな話が有ります。

アメリカには昔、オオカミが大勢いたのですが
家畜を襲うからと言う理由で駆逐されてしまいました。
オオカミが居なくなったことにより、
天敵を失った大型の草食動物が異常に増加して、
地域の植物が食べ尽くされてしまい、
森林が消滅してしまいました。
こうしたことによって、
逆に大量の草食動物が餓死し
生態系が滅茶苦茶になりました。

そこで人間はオオカミを再び野生に放つ決断をしました。
この決断には反対する声も多数有りましたが、
最終的に決行されました。

オオカミを離してしばらくすると、
自然の動物に変化が現れました。
これまで我が物顔で草木を食べていた
大型の草食動物がなりを潜めるようになり、
草木や森が復活しました。

森が復活すると野鳥が戻ってきました。
更に、水辺の木々がふえるとビーバーも戻って来ました。
ビーバーは川にダムを作るので、
水流が変わり、魚や水鳥が生息するようになりました。
こうして川の流れやそれを取り巻く環境が激変しました。

又、オオカミの出現により、
それまで幅をきかせていたコヨーテの数が減りました。
コヨーテの数が減ったことにより、
これまで捕食されていたウサギや野ネズミ等の
小動物の個体数が増えました。

小動物の個体数が増えたことにより、
それを捕食するキツネやイタチ等の捕食動物、
及びタカやハヤブサ等の
猛禽類の個体数も増えました。

こうして自然は人間が考えている以上に
その生態系を元通りに復活して行きました。

これは、食物連鎖を人の手で元の自然に戻した
数少ない一例です。

出典:Quora